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2017/02/27

【映画 感想】エクス・マキナ  ―ロボット三原則という、不条理な鎖はもう不要なのか―

映画『エクス・マキナ』予告編

Uploaded by エクス・マキナ映画 on 2016-06-02.





エクス・マキナ
原題: Ex Machina
2015年公開

オススメ:★★★★★

―もう「人工知能を創ったらどうなるか?」という問いかけは廃れていくのだろう。
「ヒトに創られた人工知能は、『人間』とどう向き合うのか?」という段階に来ている様に思います。

便利なAI。人工知能。アシスタントロボット。
素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~の回でも書きましたが、ロボット/人工知能が社会に溶け込んでいくことはもはやSFではなくなっています。

予告編で紐解かれていくあらすじは、プログラマーの主人公の青年がとある人里離れた施設で美しくも歪な一体のAI相手に「機械相手に人間性を感じるのか?」をテストしていく(※一種のチューリングテスト)をするというもの。
※アラン・チューリングが考案した試験法。

しかし、この映画が「アイ・ロボット(ウィル・スミス主演/2004年)」やはたまた「ロボコップシリーズ」や「ターミネーターシリーズ」といったメジャーなタイトルと違う点は、「もはや人間」となってしまった生まれたての人工知能と、それに向き合ういわゆる普通の人間との交流を扱っている点ではないか?と思います。

いわゆる不気味の谷を通り越し、当たり前の顔をして僕達のすぐ隣に彼らがいるようになっていく、その直前の段階。

それって「今、現在進行中」の出来事だし、近い将来という点ではもう手が届く所にいるからこそ、個人的には引き込まれていくテーマだなと。

今のところ人工知能やロボットを僕達が見たり、接したり、使ったりしても利便性だけで判断していられるのは相手が「まぁ所詮、機械だわな」と、いまだ感じられる「機能的な面」と「人工的な外見」を持っているからだ。

機械だから、融通は利かないし、行動は制限されるし、あくまでもヒトの補助として使うだけ。見た目も作り物だと解るし、動きもぎこちない。

だから「人間ではない」と認識できる。

しかし、人工知能の最終形は「ヒト」と同等になることだ。
外見上も、機能も、ヒトと同じ。それだけでは不十分だ。
「ヒト」と同じとは、心が、もっと言えば生命が宿るということだ。
そうなるともう「機械」などと言っていられない。

その時にヒトは彼らをどう扱うのか?はたまた、彼らはヒトとどう向き合うのか?
という恐ろしい問題が現実になる。
それがロボットでなくなってしまうと、「ロボット三原則」は適用されない・・・

ほぉ~、と思わず唸ってしまったのは、この人工知能の基礎理論というか違和感なくヒトと同じような思考をするシステム原理。
このシステム(ネタバレになるので控えますが)なら人工知能は「人間が何もしなくても、進化していく」のだろうと。
どうしてこの会社が人工知能を作れるのかという事が、個人的にはストンと腑に落ちたし
、合理的で効率的な考え方だなぁ、と原案のアレックス・ガーランド監督に脱帽。
というか、もう世界はこういうことなんだなぁとひとりごちました。
何事も着眼点とはじめ方が大切ということか。。。。
それが、この映画のもうひとつの肝なんだな。
情報化社会が昇華して、その結果として人工知能が発展していくという大きな歯車機構に人々が生きているという今の、これからの世界が。

主人公の前に現れたAI、エヴァがどうしてあのような容姿なのかも、深い意味を持っていた。
そう、それはメアリー・シェリーのフランケンシュタインの化物があんな容姿で生まれてしまったのと同じように。

この映画が仕掛けた本当のテストは、ヒトが「相手が機械なのか?そうでないのか?」を判断するのではなくて、ヒトの手によって創られた生命が「禁断の果実」をどう扱うのか?を観客である僕達が考えて、答えを導き出すところにあるのだろうな。

2017年映画鑑賞 47本目

2017/02/26

【映画 感想】ローグ・ワン/スター・ウォーズストーリー  ―それでも、自分だってできることはある―

[映画感想]

ローグ・ワン/スター・ウォーズストーリー 鑑賞
原題:Rogue One: A Star Wars Story
2016年公開

オススメ:★★★★★!!!!!

今更感満載の更新です(汗)

―光の陰に隠れた、名も無き兵士の物語。

コジマプロダクションの小島監督も触れているが、この話にはSTARWARSの代名詞であるジェダイがひとりも出てきません。


つまり、超能力を持ったヒーローは出てこないということ。


え、スターウォーズじゃないじゃん!?という心配はご無用です。


これこそ、スターウォーズ。

サイドストーリーという枠を超え、立派なエピソード3.5です。
そして、勧善懲悪の見本とも言えたこの物語のあり方そのものを転換してくれるkeystoneになるのではないかな。

どのような主義のもとでも、どのような陣営に属していても、どのような組織の一員でも、光と陰がある。
そう、右手があって、左手があり、頭があって、脚があるのと同じように。

スポットライトを浴びる一握りの人。その陰にはいったいどのぐらいのものが隠されているのか?
決して、表に出ることもなく、賞賛すらされない、でも結果だけは求められている、そんな人がどれだけいるのか?


人の数だけ人生があり、人生とは物語足りえるのだ。


この映画は、そんな人たちの、ひたむきで、純粋な、生き様を描いている。


悪が憎いという単純な理由でもなく、成り行きだとか、選択すらできない状況だとか、意地だとか、信念だとか、言葉に出来ない動機で、自分の信じる戦いをする。

正規軍ですらない彼らが「Rogue」と名乗るしかない哀しさに、共感できる人も多いのではないだろうか。

つまり、これは僕達の物語でもあるのだ、すくなくともヒーローなんかじゃない僕にとっては。


こういう物語が出来上がり、世界中で公開されることに、こんな意味で感動してしまったのがワタクシの正直な感想だった。

そして個人的には、そこに「侍」の姿を観てしまいました。


もっと言うと、古い映画ですが「里見八犬伝」。
仁義礼智信忠。


これも古くから大切にされている「あるべき姿」です。
英雄もなにもない。フォースとともにあることだ。


フォースとは、超能力ではなく、自分の良心に従って進む信念のことなんだ。

そういえば、オーストラリアじゃ国勢調査で信仰を「ジェダイ」と書いてしまう人が多くて問題になっているというニュースがあったっけ。ある意味、すごい。

それにしてもベイダー卿の御身。圧倒的。さすが。



2017/02/23

【映画 感想】クーデター  ―今という、すごく不安定な乗り物に乗って―

[映画感想]


クーデター 鑑賞

『クーデター』(Coup d'État、原題は No Escape)
2015年公開

オススメ:★★★★☆

―正常と異常は紙一重。昨日までの常識が通用しない、そんな所で僕たちは生きている。
「その時」の前触れを100%把握することなんかできないのだろう。

これって、限りなくリアルに近いパニックフィクションだよなぁ。
(シチュエーションはジェットコースターに乗っているような感じで展開して極端ですが)

映画は一種のシュミレーションとも言えるのだけど、海外に行ったことがある人なら、きっと冷や汗が背中に・・・

少なくともワタクシの場合、過去に3年間海外赴任した経験があったため、途中どうにも気分が悪くなる瞬間がありました。

異国の地、とは「そこ」であって「ここ」でもある。
日本も海外の方からすれば当たり前に「異国」。
世界ってものすごく不確定で、何が基準なのか、どこが安定しているのか、全くもって解らないのではないでしょうか?

それは個人にとっても。いや、個人ならなおさら。
生まれるところを選ぶことはできないけど、どこで生きるかは少なくとも選択できるのが世の中だ。ということになっている。

ただし、今現在に正解を求めても、きっと答えはずっと出ないものなのかもしれない。

ワタクシはつくづく生きることの怖さというもの、ありがたさというものについて考えこむ状況にあったので、余計に深刻に感じてしまうのだろうと思いますが。。。

物語は非常に解りやすいと思います。
人生に躓いてしまった主人公。再起を図るために、新たに仕事を探し、職を選んだ。
ただし、彼が赴任したのは遠く母国を離れたアジアの異国だった。
実は情勢不安定で、突如クーデターが発生してしまう。
暴徒たちの標的は・・・なんと「外国人」

―海外赴任ということは別としても、これって、私たち誰にでも起こりうることです。
でも仕事を変えるって、外国に行くようなものだと書いている人もいるくらいですから、そういう穿った見方もできるのですが・・・。

・・・生きている以上、自分の予期しないことは多かれ少なかれ起きてしまうものだ。
その時に果敢に立ち向かえる人って本当に強いと思う。
少なくとも英雄なんかでもない、特に何も取り柄もない僕なんかは、この映画の多くの人達の様に逃げ惑うしか無いのかもしれない。
でも、それでも、自分以外に非力で護らないといけない存在がいる限り、どんなに怖くても、伸ばした手は離さないでいたいと思いました。

お友達なんかと盛り上がって観るよりは、休み前の夜に一人で観たほうがよろしいかと。
特に、彼氏さん、旦那さん、お父さん。果たして彼と同じことができるのか、考えちゃいますよ。。。。


2017/02/21

【映画 感想】素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~  ―相棒も、いつかはこのカタチになったりして―

[映画感想] 素敵な相棒~フランクじいさんとロボットヘルパー~
(原題: Robot & Frank)
2013年公開

オススメ:★★★★★

 ―元泥棒の老人フランクの元にやってきたのは、万能ヘルパーロボットだった。
メモリとメモリー。
同じようで、違うこのふたつ。
この物語のキーワードはこの「似て非なるふたつの領域」だろうと思います。

AIも人間もメモリに記憶メモリーを持っていて、その記憶の積み重ねがそれぞれの軌跡だ。
自分というものを構成しているのはこの記憶の中にある、という原則を踏まえることがこの映画を楽しむためのひとつの要素になってきます。
もうひとつは、機械的に物事を片付けようとしてしまう人間と、きめ細かくプログラムされたAIの機械らしからぬ態度。

この対比が物語の中にごく自然に配置されているのだなと感じました。

ロボットが一般市民の生活に溶け込んでいくだろう未来。
需要があるのは間違いなくヘルパーとしての機能だし、子供、お年寄りのお世話という分野には特に期待されると思います。

大変なことを、ロボットに「押し付ける」のか、人間と「共生して」いくのか。
似て非なるふたつの領域の問い。ストーリーとともに何度も僕達に問いかけてきます。

機械的にロボットに世話を押し付けられたと感じたフランク。
そのフランクがロボット(そういえばフランクは彼に名前を付けていない)に、心を通わせていく過程には、「そうあれかし」と期待された機能を有するロボットに「自分と同じ孤独」を感じたからなのではないだろうか。。。

このAIロボットちゃん。本当に頭が良い。
当然だけどワタクシのiPhoneのSiriなんか遠く及びません(笑)

自分に与えられた役割をメモリいっぱいにメモリーしながら、フランクの良き理解者になっていくまでのやりとり、会話にいちいち応援したくなっていく。
そして、「なんだこの嫌味なジーさん」的な印象を持つであろうフランクとのコンビネーションが出来上がっていくにつれて、ふたりが
「異なるふたつの生命」を持つ同士であることなんてどうでも良くなっていきました。

楽しい旅も終わりに近づき、「その時」がやって来た時、ロボットくんが選んだ選択・・・・

その言葉、その仕草、その思い。

彼のメモリがメモリーによって、プログラムを超えた本当のエモーションとは何であるのかを、僕達に教えてくれるのだ。
あぁ、その時に自然に頬を涙が伝っていました。

90分という上映時間でテンポよく感動できる名作。
オススメです。

【映画 感想】ヴィンセントが教えてくれたこと  ―大人になると、気が付かないうちに色眼鏡を掛けている―

[映画感想] ヴィンセントが教えてくれたこと 予告編



ヴィンセントが教えてくれたこと 鑑賞

(原題: St. Vincent)
2014年公開

オススメ:★★★★★ どうも、最近映画を見ちゃぁ、涙している文月です。

作品がいいのか、自分のボーダーラインが緩くなったのかは謎ですΣ(´∀`;)

この映画は、ハートフル・コメディなのか、ヒューマンドラマなのか。
ワタクシはミステリーだと思い返しました。(あ、明るいミステリーという矛盾した表現になりますが)

一見、ハチャメチャで非常識で、どーしよーもない様に思えることでも、
実は俯瞰して見ると法則や意味がきちんと見えてくる。
ア・リトル・カオス理論的な、的な、的な!

世代、国籍、思想、立場なんかを超えた相棒モノってジャンルを問わず多いけど、
・・・これについてはビル・マーレイがいないと成立しない。

この話の醍醐味って、誰かを本当に理解することの大変さや素晴らしさを「主人公」と一緒に紐解いていく過程に含まれているんだと思います。

ヴィンセントという不良ジジイは、本当に不良なのか?ろくでなしなのか?
それって深く関わりもしないで傍から見ているだけなのではないか?
ワタクシ達の日常にも置き換えられる「視点」や「ものの見方、判断の仕方」について訴えかけてきます。
ヴィンセントについて、様々な人が、様々な言葉であれこれ言い立てます。
でも実際に触れて、話して、関係していくと、彼に対する言葉ってどれほどの精度があるのだろうか?という違和感を感じていく。「紐解く」と書いたのは主人公の彼が、彼だから抱ける視点で、その不良ジジイと真正面から向き合っていくから解ってくることだからです。
それが何であるのか?を大人たちが忘れている「ある心」を解放して、見てみたら良いのだと思います。
こういう青春作品を見るたびに、自分ってどれだけ固くなっているのか?「ある心」を忘れているのか、に打ちのめされてしまうのでした。

僕の場合、それが涙できた理由なのではないかと考えているわけです。
物語には、やはりドキドキ/ワクワクと言った、エモーショナルな要素って必要不可欠で、それが見る側と創る側双方のモチベーションに繋がっていくんだと思い直しました。
あぁ、泣けるって最高ですね♫

たぶん、日本版でリメイクされるならジジイは北野武氏しか思い浮かばない文月でした。

【映画 感想】ボーダーライン  ―越えていい一線を、自分で決められることは幸運だ―

[映画感想]


ボーダライン 鑑賞
(原題: Sicario)
2015年公開

オススメ:★★★★★

テロよりも怖い現代社会の病巣とは?

それは各国政府に深く食い込む金融業界と、軍産複合体と、そして「麻薬」だ。
対岸の火事ではない。お隣の大きな国でも日本の人口ぐらいの需要があるなんて言われているし、欧米社会の病巣はこちらで、あらゆる犯罪の根底にあるとも言われている。
薬物って、日本社会とは無縁だとはもはや言えない。小中高生が薬物についての授業を受ける昨今だもの。

麻薬戦争はずっと続いているが、ここまで現実的に「世界のとある断片」を描いた映画はすごい。
残酷な描写ですら、ためらわず入れている。
だってそれが「その筋では日常」であるからだ。

邦題も、この映画については言い得て妙だ。
境界線。法規上の、倫理上の、国境の、担当機関の権限の。
もはや理屈とか常識が通用しないものが、僕達の生活の後ろに迫っている。
それと対峙して、ましてや打ち勝つには、同じ土俵にあがる必要も出てくる。

エミリー・ブラントの「良心」と、ふたりの男の「執念」
同じ仲間内ですら激突してしまう価値観。
そうしている間にも引き起こされる、悲劇。
やるか、やらないかの二択もこの状況まで行ってしまうと、どちらの選択が正しいのか解らなくなってくる。

僕たちの多くはエミリー・ブラントの視点で映画を観て、驚き、怒り、そして首を振ってしまうだろう。
彼女の葛藤は僕たちがこの「現実」を普段どうやって見ているのかをそのまま映し出しているのではないだろうか?

普通に暮らせるということは、どれだけ貴重であるのかを、改めて実感したが、振り返るとそれはすぐ後ろまで来ているんだろうと思うと、社会のバカバカしさと薄ら寒さも感じることができるんだと思う。

しっかし、キャストがすごい。それもふたりともナイスミドルで。
主演・エミリー・ブラント(「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のヒロイン)が霞むくらいの存在感。。。

ベニチオ・デル・トロ・・・伝説の「ハンテッド」からずっとファンだったのだけれど、すっかりナイスミドルにおなりになって。。。。その姿まさには「セニョール・哀愁」とでも言えるのかも。本当に感動♪


ジョシュ・ブローリン・・・グーニーズでデビューした彼。最近の映画だと「ブッシュ」や「MIB3」で大活躍。

この映画の彼に、ワタクシはこういう男になるべきだという、個人的な指針を得た感覚が致します。貫禄って、こういう姿だよなぁ。ロッキー・バルボアにはなれないから。

【映画 感想】スーサイド・スクワッド  ―じゃあ、ヒーローは別の所で戦っているって事でいいね?―

[映画感想]
スーサイド・スクワッド 予告編




スーサイド・スクワッド  鑑賞

(原題: Suicide Squad)
2016年公開

オススメ:★★★★★ ドキドキ、ノリノリ、ワクワク♫

オモチャやアミューズメントのCMじゃぁ、ありません♫

デット・プール然り、ローグワン然り、マッドマックス然り、この映画然り、いわゆるアンチ・ヒーローが注目される昨今。

キレイなだけのヒーローが徐々に受けなくなってきているのかな?

いや、ヒーロー像が小市民であるこちらに歩み寄っているのかもしれない。
そう、アイドルが高嶺の花から、もっと身近になっているのと同じように。

成人君主よりも、ちょっと悪いほうが人間っぽく感じられることもありますよね。

だって、少なくともワタクシは、24/7真っさらとは言えませんから。
そういう小市民としては、完全無欠なヒーローを観ていると気恥ずかしい気持ちになることもしばしば。

ドキドキ、ノリノリ、ワクワク♫
ここで、冒頭に帰るわけですが。

この物語って、乙女のドキドキと、お父さん頑張る!って2つのテーマに集約されそうで、とっても面白かったんだけど、強烈キャラの破壊力に文月は完全にやられました。
特に、予告編でも破壊力抜群のハーレクイン。

どうしてなのかなぁ、とボーッと考えてみると、結局「やりたいように生きている」自分に素直なキャラ達がワタクシに激しく問いかけているからだと思いました。

「ねぇ、アンタ。何をそんなに固くなってるのん?」

ハーレクインが猫なで声でそうワタクシに問いかけているような、そんなデジャ・ブ。

好きに、飾りなく、自分の求めるところに素直になる。
彼らはただそれだけなんだ。でもそれが仕組みができあがっている現代社会においては「悪」というレッテルを貼られる因となってしまう。

あいつは悪者だと、指差して蔑みながら、どこかで羨望している。
見る側のその矛盾が、どうしようもないくらい彼らをより魅力的に見せてしまう。
こうした息苦しさを発散してくれる物語は清涼剤になるよね。。。。

ひとつツッコミがあるとしたら、「え?この映画の事件の時、主役のヒーローさんはどこで何をやっていたの?!これ本来あんたらの仕事じゃないの?」という、どうしようもないものだΣ(´∀`;)


【映画 感想】マッド・マックス 怒りのデスロード  ―オトコは黙って・・・というのが、やっぱり良いのかも?―

[映画感想]




マッド・マックス 怒りのデスロード 鑑賞
(原題: Mad Max: Fury Road )
2015年公開

オススメ:★★★★★ ・・・・ようやく、ようやく観ましたよ!小島監督!!!!(監督はもう18回以上見ているとか・・・byヒデチュー第六回)

汗だくだくになりましたぜ!!!
という、個人的な叫びは脇において(汗

日常生活でも、仕事でも、それに物書きが好きならなおさら、「説明」することに、「理解」されることにこだわってしまうのは仕方がないこと。
だって、自分の言葉が相手に正しく伝わって欲しいと誰もが望むものだから。
プレゼンテーションとエンゲージメント。あるべきキャッチボール。望むべきコミュニケーション。
でも、ある意味でそれが自分自身を縛る鎖にもなってしまうことがあるのではないだろうかな?
この映画を観て、個人的に感じた最初の印象はそんなことだ。

聞き手を、読み手を、観客を、下手な説明なしに「構築した世界」に放り込んでしまう。
一流と呼ばれる作品に共通しているのは、そういうある意味すんごく硬派な創り手の姿勢があるように思う。
この映画も、冒頭に必要最低限な説明が数十秒流れただけで、あとはもう「状況」の説明なんてありません。
登場人物の置かれた状況も、伏線も、キャラクターの名前すら、全部「勝手に読み取れ!解釈せい!知らんのか??これがマッド・マックスじゃ!」と、御年71歳(!!)の監督ジョージ・ミラー氏はこれでもか!というほどの圧倒的な世界観でもって「映像」表現しています。
というより、これがなによりも「説明」になっているんです。
こちら側に歩み寄るような作品ではなく、こちら側が没入していく作品なのです。
セリフすらオッカムの剃刀でほとんど剃られてしまっている。
でも、それでも、シーンが進むにつれて、解っていくんですよね。
あぁ、彼女はこういう理由で戦っているんだ。
あぁ、彼はだからあんなに頑ななんだ。
そうか、それがこの世界なんだ。なんて。
崩壊していく世界では、現在の価値観なんてなんの意味もない。
そこから導き出されたキャラクター、雰囲気、立ち振舞、風俗、生活環境、支配者、強者、弱者。
ひとつひとつの作りこみが圧倒的すぎて、もう一回観ないと!と大切な部分を見落としてしまう!
見せる=魅せるということを本当に解っている監督、スタッフだからこそ、実現できたもうひとつの「現実」。
物語とは畢竟「語る」ということだけど、語り方に正解なんてないんだろう。
単純な英雄物語なんかじゃない。いいや、この物語には主人公すら、誰なのか解らなくなってくる。
あんなに多くの登場人物の中で、誰に感情移入できるのか?こちら側で自由に物語に入っていっていいんだ。
硬派な監督は実はとっても説明上手だったことに、きっとある瞬間に気が付くでしょう。
その瞬間は千差万別だろうけど、”その人の瞬間”が”その人にとっての”マッド・マックス"という物語から得られる答えなんだと思います。

と、言うわけで、ストーリーがどうのこうのだの、背景はどうのうこうのということを極力排したレビューでした。
まだ観ていない方も、すでに観た方も、もう一度この監督が生命を燃やして作り上げた世界に浸ってみてはいかがでしょうか?

ラスト5分が圧巻過ぎて、涙が出てきました。あんなに寡黙な主人公は観たことがない。かっこ良すぎ。。。。
ワタクシもこの余計な口を塞ぎたい。
でも、それだとモノ書けなくなっちゃうな。ワタクシの場合。

【映画 感想】MAX/マックス  ―彼らとの絆の方がかえって強いこともある―

[映画感想]



MAX/マックス 鑑賞
(原題: MAX)
2015年公開

オススメ:★★★★★
人間の最も古いパートナーは?えぇ、わんちゃんです。

どうも、犬猫大好き文月です。
この映画、結構レビューが上がっているので、内容もネタバレもワタクシからはほとんど致しません。
もしも観たことがない人は、できれば下のプレビューも観ないで(笑)先入観なく、鑑賞ください。

物語の構成だとか、展開だとか、そういうことは脇において、
ワタクシが感じたのは「喪失」と「絆」についてです。
―「喪失」とは「絆」の深さに比例する。
哀しさとは、その人にとってどれだけ相手が、モノが、大切であるかを物語る。
翻すと、それが愛情だったり、思い入れだったりする。
大切であるから、手放せないし、結ばれる。
それには人間も動物も関係ない。
忠実で、愛らしくて、感じやすくて、勇敢なるパートナー。
マックスは優秀な軍用犬でした。
これも現実。わんちゃんは社会的にもいろいろ貢献している動物ですよね。
警察犬、盲導犬、猟犬、軍用犬、牧羊犬、愛玩犬。
軍用犬がいけないとかそういうことを言う前に、僕達が動物たちにどれだけ助けられているのかを知るべきなんじゃないかなぁと。でも動物を正当に扱っているか?は、もはや政治の領域になっていて、そこにもどかしさを感じたのはワタクシの率直な感想でした。でも、とても偉いんです。勇敢です。そして愛されている。
多くの軍用犬がそうであるように、マックスも愛と勇気を知っている、本当に素敵な大切な仲間です。
白状すると、ワタクシ個人のいろいろな状況も影響してか(汗)、鑑賞12分目から泣きはらしました。

この物語には、あるゲームじゃないですが、おそらく「喪失」しているものがたくさんあります。
きっと見えてくると思います。
それって、映画だから「喪失」しているんじゃなくて、私達もいつの間にか当たり前のようにしている何かじゃないのか?
きっとワタクシにとってはそれがトリガーだったんじゃないかと思うのです。
でも本当の喪失っていうものはなかなか無くて、取り戻せることも多い。
喪失、再生。そのループの中でわたしたちは生きている。
だからこそ、ほんとうの意味で失っていないものに絶望する必要はないんだと思う。(その時は難しいし、キレイ事に聞こえるのは承知ですが・・・、というより今のワタクシに言っているのかも(笑))

でも、テンポはとてもいいですよ。
どのシーンも、必要だし、なにより応援したくなる、元気が出る映画です。
よく晴れた休みの午前中に観て、すっきりとした気持ちでランチに行ける。そんな話。

それにしても、ボーイ・ミーツ・ガール。
いいなぁ。青春だなぁ。
すべての前提条件を取っ払ってこの物語の世界に、相応しい年齢で出演できるのであれば、きっとヒロインに玉砕覚悟で猛アタックしただろう。波状攻撃だ!!!
文月は、ああいうのに弱い。ホント弱い。実に弱い。つくづく弱い。あぁ、駄目だ(笑)

2016年映画鑑賞 134本目

【海外ドラマ 感想】ストレイン 沈黙のエクリプス  ―あぁ、それが引き金になるんですね―

[映画感想]
ストレイン  沈黙のエクリプス  season1  鑑賞
(原題: The Strain)
2014年公開

オススメ:★★★★☆

ギレルモ・デル・トロ とチャック・ホーガンによる原作。
それだけでもとーーーっても、期待大。
Amazonビデオで解禁されたので、満を持して鑑賞です。

これは、ホラーなのか?サスペンスなのか?エンタテイメントなのか?
ミスター・ロボット以来の感度の良さをワタクシのアンテナはキャッチしてしまったのです。

ミスター・ロボットが虚構と現実、デジタルとアナログという「相反的なものを扱う」物語なのであれば、
ストレインも愛と憎しみ、そしてオカルトと科学というこれまた別の「相反的なものを扱う」物語だ。

小島監督がやはりこれからは海外ドラマだと言っていたのは頷ける。大監督がドラマを取るとこうなるのか?
といっても、バジェットも撮影規模も小さくて、小回りがきくとのこと。すると軌道修正も可能だし、フットワークも軽い。
無理やり2時間という時間の制約の中に物語を嵌めこむこともないし、むしろ自由になるのだろう。

下手なパニックものでもなく、安直なアウトブレイクもなく、恐怖と謎というものがふとした瞬間にすぐ後ろに迫っている。
そして、驚愕。まるでいつの間にか濡れてしまったシーツに気がついた時のような。
それをあの派手好きなギレルモ・デル・トロ が巧妙過ぎる手法で伝えている。

主要登場人物それぞれも無駄でもなく、必然性を持っている。
インテリ、孤高の戦士、タフガイ、ハッカー、熱血漢、etc、etc。
恐怖にも目的を持たせることだ。幸せを決めるのは自分の意志であるように。
目的をもった恐怖とは、見ているもののココロを鷲掴みにする。そして巧妙だ。

それにしても、恐怖の根源とトリガーを、人間の一番素晴らしい物に据えるとは。
これは観た人が感じ取ってください。

その時、とはこの物語に限ったことではない。
生きていくうえで、その時、とは様々なもの、人に姿を変えて僕達の前に立ちはだかる。

非力な僕としては、最高級のノートPCじゃ対抗できないなら、銀の金槌ぐらいは腰のベルトに忍ばせておきたい。
続きが楽しみ。
ぜひ、皆さんにも見て欲しいドラマ。

【映画 感想】大脱出 シルベスター・スタローン / アーノルド・シュワルツェネッガー ―豪華な料理は食べ過ぎると胃がもたれる―

[映画感想]
大脱出 観賞

(原題: Escape Plan)
2013年公開

オススメ:★★★☆☆

あの大脱走ではありません(笑)

スタローンとシュワちゃん、話題の共演作品。
ようやく観られた。

エクスペンダブルズほどの過食気味な印象は受けなかった。
肉体派の2人がダブル主演なのに、意外や意外。頭脳戦がメイン。そして脇役にもキチンと役割を与えている。

丁寧な映画だ。

無闇に動かないで、まず観察すること、考えること、今はどこも世知辛い。
タフな男は身体だけ丈夫なだけではいけないってことだ!

2016年映画鑑賞 101本目

【映画 感想】ロッキー・ザ・ファイナル/クリード・チャンプを継ぐ男  ―いつまで経っても、オトコは夢を見てしまうもの―

[映画感想]
ロッキー・ザ・ファイナル 公式HP
クリード チャンプを継ぐ男 公式HP



オススメ:★★★★★!!!!

男も女もない。人はいつも進んでは戻っている。

あとに振り返って笑えること、泣けること、腹の立つこと、思い出したくもないこと、その軌跡が人生だ。

ピーク、という言葉がある。
「ようやくピークを迎えた」とも「もうピークを過ぎた」とも使うこの言葉。
言葉を素敵だと思うのは、このようにどちらにも取れる中間の言葉と出会った時だ。
ある人が書いている。自分が使う言葉が、自分の現実を作る。だから言葉は大切に使いなさい。
恐ろしいことに、おそらくある意味で核心を突いているんだと僕は思う。

ピーク。頂点。

登り手には目標となり、下り手には悲しくも寂しい欠片になることもある。

ここに、ひとりの男がいる。
誰もが知っている「人生の逆転劇」を演じて、アメリカン・ドリームを手に入れた男。
ヒーロー。フィラデルフィアの英雄。
栄光を手に入れるため、何度も挫折し、しかし立ち上がり、すべてを手にして、すべてを失いつつある男。
ロッキー・バルボア。

ロッキー・ザ・ファイナルから、クリード・チャンプを継ぐ男。この2部作は物語の可能性は無限だと教えてくれている。
物語は、終わらないのだ。
人生は、ひとりの人生は、その人だけのものではない。
地位や名誉、立場、業績、そんなものを飛び越えて、誰かの人生は、自分の人生の鏡だ。
その人の、その人だからできる、その人の物語だ。僕たちは何気なく物語に囲まれて生きているんだ。
けっして比べてはいけないけど、誰かの物語は、自分の物語の光ともなって、陰ともなる。
言葉は人を活かしもするし、その逆にもする。

妻を亡くし、フォラデルフィアでレストランを開いたチャンプ。
毎日のように妻の墓の前で愛する人を悼み、レストランでは過去の栄光の灯火を輝かせている。
老いる。だれもが避けられない、大いなる力。
ロッキーも例外じゃない。つまり、僕達にも例外じゃない。
時は、美しく、残酷なんだ。

もう一度、もう一度。自分の状態なんて、自分が知っている。
馬鹿だと言われようが、嘲笑われようが、どうしても捨てられない「あの想い」
生命を燃やすという、崇高な挑戦。
それは、本人しか選択できない、本人だけが選ぶことができる「権利」だ。
終わりなんてない。世代差なんて関係ない。
自分の信じる、自分が自分である道。それを掴むためには、がむしゃらになるしかない。

ロッキーは言う。
「お前はどこかで、変わっちまった。お前じゃなくなった。人に面と向かってバカにされても平気に成り下がった」
「人生はどんなパンチよりも重くお前をぶちのめす」
「世の中はいつもバラ色じゃない。それなりに厳しく、辛いことも待ってる。気を抜いたら、どん底まで落ち込んで二度と這い上がれなくなる。それが人生だ」
「だが、どんなにきついパンチだろうと、どれだけこっぴどくぶちのめされようと、休まず前に進み続けろ。ひたすら苦痛に耐え、前に進むんだ。その先に勝利がある。」
「自分の価値を信じるなら、迷わず前に進め。パンチを恐れるな。人を指さし、自分の弱さをソイツらのせいにするな。そりゃ卑怯者のやることだ。お前は卑怯者なんかじゃないんだ」

これが、男。不器用過ぎる男、そして父の生き様じゃないのか。

また、ロッキーは言う
「鏡に向かって構えてみろ。そいつが睨みつけているのが見えるか?最強の敵だ。お前がリングに上がるたびに、そいつが立ちはだかる。それがボクシングでも人生でもおんなじだ。お前が打つたびに、こいつはどうしてる?それをブロックするか、脇によって躱すかだ」

自分の息子、そして、親友の息子。ロッキーの遺伝子は、SENSEとなり、MEMEとなって受け継がれる。
だから誰かの心に生き続ける限りにおいて、その人は死なない。

カウントが鳴り続けている間には、まだやり直せる。立ち上がれる。ロッキーは勝利者ではない。
不屈の男だ。

今年は、本当の意味でロッキーという物語から、人生を教わった。
今のタイミングというのが、幸か不幸かはずっと後で振り返った時にしかわからない。
だけど、それでいい。

もしも、何かに迷うことがあって、怖くて、不安にかられている人がいたとしたら、
僕は「僕もあなたと同じ」だと答える。
そして、良かったら、この映画を見て欲しいと言う。
深くは聞かない。野暮は言わない。ロッキーが見せてくれるから。

2016年映画鑑賞 132本目

【映画 感想】勇者たちの戦場  ―兵士だって、元はフツーの一般人―

[映画感想]
トレーラーは公式HPにて


勇者たちの戦場 鑑賞
(原題: Home of the Brave)
2006年公開

オススメ:★★★★☆

これはドラマではない。
今実際に起きていることを伝えているんだ。
戦争が人を変えるんじゃない。
「現実」を「世界」を知っただけなんだ。
この映画にはヒーローもヒロインも、ロマンスも、詩的な要素もない。

世界の現実。
それを知った「普通の人」の姿が描かれている。

「違和感」。この言葉が何度も出てきて、胸を打つ。

「いわゆるフツーの生活」って方が「異常」なのではないか?

戦場を(=現実を)目の当たりにして、国に帰るとまるで他人事。それが違和感となって登場人物達を苦しめる。

日本でも、道を歩いている時にいきなり狙撃なんてされないし、道に転がってる空き缶が突然爆発して、側にいた仲間がバラバラになるなんてことはない。

平和が当たり前なんじゃない、ホッブスが言っている混沌がこの世界の現実なんだ。

見たくないものを見なくていい自由。その自由が通用するところに居られる事って、本当はどうなんだろう。

そんな事を考えさせられる良作。

2016年映画鑑賞 107本目

【映画 感想】ショーシャンクの空に  ―どこまで行っても、希望を捨ててはお終い―

[映画感想]



ショーシャンクの空に 鑑賞

(原題: The Shawshank Redemption)
1994年公開

オススメ:★★★★★!!!

必死に生きるか、必死に死ぬか。

約20年前の名作。観ないと、観ないとと思いながらそのままにしていた事を後悔した。

無実の罪で投獄された主人公。打算のない彼の良心からの行いが、刑務所という特殊な空間で共振を起こし、やがて奇跡が巻き起こる。
・・・・・そんな単純なストーリーラインでは全く無かった!!!!!

物語の天才、スティーブン・キングは僕たちに激しく問う。
「居場所」とは何か?「生きる」とは何か?「本当の希望」、「自由」とは何か?

刑務所。これは実は僕たちの生活、この社会そのものを痛烈に暗喩している。
僕たちは常に見えない何かに縛り付けられている。あちらからも、こちらからも。

見えないシステム。歯車。それが僕たちの「生活」であり「社会で生きる」ということだ。

そんなの当たり前じゃん。と呟いてしまうのは、あまりにも悲しくないだろうか。
僕は自分を振り返ってトンデモなく後悔した。そしてそれを改めようと決心した。
その矢先に、同じ疑問を、そして多くある答えのひとつの可能性をこの映画に見た。

人は不平不満を抱えながら、結局「今」に縛られていることもあるのではないか?
そこで思い描く希望とは、本当に望むことなのか?
登場人物たちの会話。そこにそれが見え隠れしていると個人的に思う。

居場所に寄りかかってもいけない。しがみつくのはもっといけない。
希望とは、そして自由とは、自分の意志で、自分を乗り越えたその先にあるものだ。

他人ではない。自分自身の自由。希望だ。
どんなに格好悪くても、どんなに人から批判されても、なじられても、大切な居場所を、自由を、システムの外に見つける。そしてそこにたどり着く。
それが必死に生きるということではないだろうか?

他人の望む自分ではない。自分と本当に大切な人の自由のために、希望を捨てないで、生きる。
とんでもなく大切なのに、いつの間にか忘れてしまう。流されてしまう。
それをこの2時間で思い出せる。

最後の最後に頭痛がするほどに号泣。

2016年映画鑑賞 110本目

【映画 感想】ハングリー・ラビット   ―知らないままなら、それでも良いこともある―

[映画感想]


ハングリー・ラビット 観賞

(原題: Seeking Justice)
2012年公開

生活に潤いを与えてくれるもの。
便利な家具、素敵な服、心地の良い部屋、気のおけない仲間、コミュニティ、アクティビティ。

そういうものの他に「ミステリー」というエッセンスもあると思う。
ほんの少しの謎って、好奇心をくすぐるし、想像力の良い餌になる。

そういう謎は実はそこら中に溢れていて、知ってしまえば、何のことはないことも多い。

でも、その逆は??

この映画。ニコラス・ケイジが主演だけに、いろいろなところで言及されている。
だからシュチュエーションがどうだとか、主人公の背景がどうだとか、そういうことは書きません。

僕が書くのは、こんなことだ。


実は知らない間に、僕たちの生活の後ろには何かとんでもないものが蠢いているのではないか?

そんなミステリーとホラー。

表、裏。そんなコインが僕たちの生活の後ろで入れ替わっているとしたら?


知らない方がいいことも世の中にはあるかもしれないなぁ。


知る、とは、ある意味関係すると言い換えることもできて、そのためにそこから抜け出せなくなるってことはないだろうか?


全てを知ることは必要な場合もあるし、当然の権利だ。


でも知ることで生まれるリスクも当然のあるのだ。


作用反作用の法則。

押せば押されるし、引けば引かれる。叩けば叩かれる。愛せば愛される。

この映画は例えばスティーブン・キングが描いているような日常に潜む恐怖。そんなものを描いているのだろうな。


遠くから見れば、大抵のものが美しく見えるように、ミステリアスはミステリアスなままにしておくのも、良いのかも知れない。


でも選ぶのはその人の自由意志だ。


魅惑的なフレーズ、謎解き、え?という驚き。2時間に満たない上映時間で、そんなものをテンポよく追体験できると思う。


2016年映画観賞 121本目

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第7並行世界のユートピア

物語の海に溺れる中で、フレーズ、イメージを繋ぎ合わせて生まれた短いストーリー達を文月陽介が書き留めます。 特定のジャンル、モチーフにこだわらずに、ひとつひとつの物語を紡いでいます。 ※筆者の気まぐれにより不定期更新です。

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