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2017/04/16

グレートウォール 感想 ~気高く、美しく、禍々しい。其は長城、聳え立つ本物の『壁』~【映画レビュー】

[映画感想]
 

◆グレートウォール 感想◆


評価/オススメ:★★★☆☆
(ファンタジー、無双ゲーム好きなら満点か!!)


(原題:The Great Wall / 長城 
2016年公開(全米公開2017/日本公開2017年4月14日)
上映時間:109分

・監督:チャン・イーモウ   
・代表作:HERO 英雄 (2002年)/単騎、千里を走る。 千里走單騎 (2005年)
・脚本:カルロ・バーナード

★出演者★

マット・デイモン
景甜
ペドロ・パスカル
ウィレム・デフォー

◆summary◆


壁。

威容を誇る、壁。

内なる者には希望を、そうでないものには絶望を与えるためのもの。

この国は古来より忌むべき方位というものがあった。

それは西でも東でも南でもなく、北だ。

日本も同じですが、中国でも時代が揺り動く時にははっきりと「外圧」というものが姿を見せました。

そして、多くの場合には北から南へと、まるで巨大な神の手で押しつぶされているみたいに侵攻を受けてきました。

地図を広げてみればよく解りますが、北はがら空きなんですな。

だから遥か春秋戦国の時代から長城は作られるほど、北への備えとは大小の国家を超えた問題だったのだ。

そういう訳で『壁=長城』とは『強大』で『優麗』であり、敵からは忌み嫌われる必要があったのだ。軍事的にも、政治的にも。

その壁を巡る、ひとつの物語。

馬賊に追われた西洋の傭兵たちが、長城の前に立った時、世界は動き始める・・・・

◆comment◆


歴史アクションではなく、めちゃくちゃファンタジーです。はい。

それも進撃の○人でもなく、○双OROCHIでもなく、ドラ○ンクエストや○ァイナルファンタジーやその他有象無象でもなく、「全部ごった煮」なファンタジーです。もちろん○ールド・ウォーZでもございません。

とりあえず美味しそうな材料を全部入れちゃった鍋。そんな感じですか・・・・

え?これはどこかで観たことが・・・・、という言葉を飲み込めるかが、この映画をどのように受け止められるのかのキモです。

海外どころか日本でもレビューが割れているらしいですが(汗)
この映画は純粋なエンタテイメントとして楽しむことが一番ですね。

時代設定の宋代には長城防衛はほとんどされていなかったらしいこと、

実際の長城はこんなに強大ではないということ、
(意外と簡単に抜かれたこともある、とか何とか・・・。壁が弱いというより、攻撃してくる相手が強大であったということ)

これほど規律あふれる軍隊でもなかったらしいこと、
(と、いうよりお国柄いつの時代も、とか何とか・・・)

お国柄、外敵を「怪物」にデフォルメしたりするのが伝統なので、劇中描かれる怪物が「どこかの国」じゃないか、と勘ぐってしまうこと

世界を滅ぼすという怪物が、どうして中国にしか攻め込まないのか?という疑問。。。。

こういうことを、グッとこらえてポケットに押し込んでしまえ。
それが文月陽介的グレートウォールの楽しみ方です。

色彩の天才、チャン・イーモウ。

言うまでもなくHERO/英雄でも描かれた『幻想的』で『官能的』な色の世界を今回も惜しげもなく描いています。

これに関しては素直に、禍々しい敵から国を護るために戦う勇者たち、を、すごく華麗に描いているし、萌えました♡

万里の長城って、その存在自体が人間の想像力を掻き立てることができる『現存するファンタジー』なのだから、そこから派生するのはこういう世界なのだ。

そう、だから、純粋に
『いつも取り残される男』=マット・デイモン
が、

今作ではどうして残ったんじゃい!!!と、

いつツッコんだらいいかなぁ~、楽しみ♫ってな感じで観ていました。

ま、ジェイソン・ボーンがファンタジー世界にトリップしたら、こうなりますデス。
はい。

ただし、素直すぎる設定も、萌える出で立ちも、魅せる集団戦闘も、観る側の楽しさを考えるとこの映画は★★★★★です!3Dで観るには、こうした映画は本当に楽しい。

マット・デイモンも、きっとファンタジーしたかったんですよ。きっと。
超大作というには(キャストや投入された制作費は別)描かれるのはあまりにも狭い範囲の出来事だし、駄作というかというと、ひどくはない。

日本人にとっては、デジャ・ブを観ているような映画。とっつきやすいと言えば、そうですねぇ。それがどこか大振りすぎる当初のプロモーション内容と作品そのもののギャップという形で出ちゃうのだろうなぁ。

ただ、ワタクシはどこか、現代版スターシップ・トゥルーパーズの様な感覚に襲われました。
(あ、勘違いされてはいけないのですが、スターシップ・トゥルーパーズは原作もゴリゴリの反戦映画です)

壁繋がりで言うと、ギェレス・エドワーズ監督のモンスターズ/地球外生命体(2010年)のように、メキシコ国境に築かれた壁(あぁ、なんとか大統領みたい)を使って痛烈に某国を皮肉ったりして欲しかったですが・・・、そうではない。

壁はこれからも変わらず人々を護っていく、って感じのフェードアウトには、反戦というより別のメッセージがあるのでは?とも思えて、ちょっぴり切なくなりましたな。。。。。

ちなみにモンスターズ/地球外生命体(2010年)↓↓


しかし、今作はヒロイン9割、残りがストーリーやその他(汗)の構成。もっと言えば、ヒロイン爆死。。。
整いすぎて、現実感のない、仙女のような景甜さん演じるヒロインが
終始、男性陣のココロをそわそわさせるのでした(笑)
これはCGではありません。
いやぁ、甲冑に身を包んだ彼女の凛々しき姿は、是非スクリーンで御覧ください。

そりゃ、マット・デイモンも決死の覚悟するわ!!!!!!
傾城傾国の美女がエリート軍人とか萌えてまうわ!!!
華麗に戦うヒロイン最高だわ!!!
眼精疲労取れてまうわ!!


*景甜さん*
彼女のインスタグラムをご覧になりたい方は、こちら↓↓
https://www.instagram.com/jingtian_official/?hl=ja

あぁ、もう一回HERO/英雄観よう・・・・



2017年映画鑑賞 70本目

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第7並行世界のユートピア

物語の海に溺れる中で、フレーズ、イメージを繋ぎ合わせて生まれた短いストーリー達を文月陽介が書き留めます。 特定のジャンル、モチーフにこだわらずに、ひとつひとつの物語を紡いでいます。 ※筆者の気まぐれにより不定期更新です。

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