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2017/06/24

映画_エリア51 / area51 感想(評価/★:4) ~お前のOKは、映画的なOK~【映画レビュー】

エリア51 - Trailer

オーレン・ペリ監督が贈る新たな恐怖のビジョン。宇宙人と遭遇した者たちを収容していたと噂される米政府極秘地区"エリア51"の謎を、陰謀論を唱える若者3人が暴こうとする。そして、この隠された施設で彼らが見つけたものにより、恐ろしい、想像を絶する秘密が明らかになっていく。身も凍る事件の数々の記録からつなぎ合わされた映像を通して、彼らの苦難に満ちた調査が臨場感たっぷりに描かれる。



◆エリア51 / area51 鑑賞◆


評価/オススメ:★★★★
(破綻具合を評価しています)
*馬鹿さ加減だけが個人的に好きなので高評価。
この映画は上級者or玄人向けですので、普通に観たらイラつくでしょうね。
間違っても、彼女を呼んで一緒に観ないように!

◆synopsis◆


宇宙人と遭遇した者たちを収容していたと噂される米政府極秘地区“エリア51”
その謎を陰謀論を唱える若者3人が暴こうとする。
そして、この隠された施設で彼らが見つけたものにより、恐ろしい、想像を絶する秘密が明らかになっていく。

※paramount_international youtube予告編より
※ネタバレ防止に付き、一部文月加筆訂正

◆comment◆


やっちまったなぁーーー!!!
やっちまったよ!!
ヒャッハーって感じだよ!!
笑撃の探検隊だよ!!!

ご機嫌いかがですか?またまたデスキャンサー文月です。


いい意味で良かったDEATH。

個人的には好きだったんですよ『パラノーマル・アクティビティ』
断然1作目です。
だって素直に恐怖を引き立てる演出ができていた手作り感満載の映画でしたよ。
当たったからといって続編を作る・・・続編はバジェットも大きくなり、
比例して演出過剰になり、「ホラー映画」になってしまう。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」然り、「REC」然り。
1作目監督を努めたオーレン氏が製作ではなく、再び監督を務めたのが本作。
工夫次第でモキュメンタリーってものすごく楽しくなる手法なんだけど、
オーレン監督、少しおイタが過ぎましたな(笑)
川口浩探検隊になってるやんけ!!!

だけど何でこれ劇場公開とDVDでレンタルしてないんだろう・・・
めちゃくちゃ個人的にはツボでした。
本作、実は日本ではネット配信(TUTAYAディスカスやAmazonビデオ、iTunes)でしか観られないんですよね。
(17.6.23現在)
7月の劇場公開を前に一休みということで、たまたまyoutubeで予告編を観て即ポチリしてしまいました。
(6/24劇場公開の『ハクソー・リッジ 』は題材が題材ということもあり、コメントは控えます。文月は本作を幸運にも試写会で観ました)

幽霊モノで味をしめてしまったオーレン監督が完全にネタで創った(もちろん商業的な意味で)映画です。
超B級ホラー。お休み前か、お休みか、どちらにしてもゆる~い気持ちで楽しめる、
完全にネタだと解った上で鑑賞するべき1本。
愛と青春の探検物語です!!!!

題材が「エリア51」ですからね。
予告編をご覧になれば、どう考えたって『あとは察せよ』的な
トンデモ展開が予想できますよね。

予想通り破綻してますよ!!!
例えるならおもしろ動画とかでありそうな、空中分解していって、最後はバラバラになる飛行機ですな。
えぇ、だってこれはきっとネタですからね。
その破綻していく様を楽しむ映画です。
※レビューが割れているのは十分承知してます。ネタだと解りきって見ればトンデモ展開を楽しめます。
ただし、酷評した「ラスト/ナイト」よりも全然おもしろいです。


ストーリーとしては・・・

①主要人物はこの3名の勇者達。
『大丈夫、大丈夫ってお前はドラ○もんか?』リード君
『良識派だけど結構アグレッシブ』ダリン君
『実はビビリ』ベン君
リード君が仲間内のパーティ中に突然行方不明に→帰り道の道路に仁王立ち
これが全ての始まりでした・・・・
※ちょっとドキッとしたんだけど、怖くなんかなかったんだからね!!

②この行方不明事件を境に人格が変わってしまったリード君
とある目的のために私財も仕事も全部投げ打ってしまいます。
オープニングのパーティピーポーからの変わりように笑えます。
※不安定だからといってオーガスタ研の強化人間ではありません。
ガジェット披露の場面があるのですが、胸熱です。
いったい幾らかかったんだよ・・・・・
妻帯者なら奥さんに確実に半殺しにされるほどの量のアイテムを買い込んでいます。
リード君は独身なので難を逃れたようですよΣ(´∀`;)

ただ「ブレア・ウィッチ」と違うのは、ガジェットがきちんと活躍するんです。
そこは観ていて謎の満足感。


③ダリン君、ベン君はそんなリード君の計画に付き合うことに。
目的地はもちろん「エリア51」への潜入。
だけど、行方不明事件がきっかけとはいえ、どうしてエリア51に行くのかはボヤッとしていて。
行くしかないから、行く。
山があるから登る的な展開ですが、いいのです。
これでいいのです。

④どうあってもエリア51に惹かれているリード君。
現地に協力者を何人も得ていて、かなり頼もしい感じ。
このあたりから、「ずっとリード君のターン!!!」

ここで、パーティに4人目の人物が加わります。
ヒロインのイェレナです。結構、素敵。
そしてリード君に似ている。。。
空が、、、落ちる。

⑤さぁ、突撃だ!!!!という訳にはいかないようでΣ(´∀`;)
どうやらあるアイテムが必要。
という訳で「ドントブリーズ」的なドキドキ潜入大作戦決行。
お前ら絶対バレたよね!!!!
なんで捕まらないの!!!!
※このあたりはインターミッション的なシーンが続きます。エリア51関連の小ネタ(職員専用のジェット機やUFO目的の方向けモーテル、侵入者の監視方法やその対策など「いかにも」なものが結構時間を割かれて登場)が満載です。
ちょっと内輪で揉めるけど、これもお約束への布石です。
「大丈夫だ、問題ない」
こんなリード君の強引さをたっぷりと堪能してください。
だって、ずっとリード君のターンなのだもの。


もう上映時間4分の1ぐらいしかないんだけど・・・・と、
観ている側の不安が絶頂に達した時に『リード君探検隊出発!!』
おい、エンディングまで間に合うんだろうな・・・・
※このくだりからエリア51にたどり着くまでが一番熱いです。
この間『が』この映画の本編です。文月不覚にドキワク!!

え?なんで潜入する過程が本編なのかって?
だって、エリア51に到着した途端に破綻するからさ。

お前らやかましすぎて絶対に潜入バレてるんだから、早く帰れ!!!!
という、お待ちかね、ツッコミ満載の『破綻』の開始です。
あぁ、製作陣疲れちゃったのかな。
だけど予告編でチラ見したあのシーンとか、このシーンはここからですよ!!
え、もう上映時間ないんだけど・・・・・

彼らはここからエリア51の本当の恐ろしさを体験するのですが・・・・

リード君!ここからの悲劇のほぼ9割は『お前のOK』のせいだからな!!!!
このあたり『メイのバカ!!もう知らない!!!』に匹敵です。。。。
トトロです。ネコバスで逃げてくれ・・・・頼むから。

いやぁ、結構真に迫って逃げているんだけど・・・・
なんでこんなに堅牢な施設なのに『奴ら』を制御できてないの・・・米軍さん。
というかリード君が踏んだフラグって、ここを崩壊させるほどのものだったの??
とてもそうは見えないんだけど・・・・
逆に、そんなに脆い基地だったとしたら、よく何十年も事実を秘匿できたね!!!
というか、トンデモテクノロジーを持っている奴らがなんで化け物なの?
知性とか無いの???あ、あったんだ!!!
っていうか、リード君達はマトリックスの武器庫にでも行っちゃったの?

・・・・と、この破綻具合といったら息もできないくらいのラッシュ、ラッシュ!
謎と疑問だらけなんだけど、笑撃的であることには変わりない。
あれこれ考えちゃいけないんだ、・・・
だってお前らリード君無視して早く逃げて!!!頼むから!!!
あぁ、B級だなぁ。コレコレ!この感じ!と逆に興奮。

OK、OK、ノー・プロブレム。
リード君の根拠のない肯定が招いた悲劇の先に見える教訓。
「よく解らないものには近寄らないほうが身のためだ」
という、至極散文的なものでした。

観る側を襲うトドメの一撃はまさにDyson。
吸引力が衰えないただひとつの掃除機です。

あ、無かったことにするってことだったりして(笑)
こういうテイストの映画、またお待ちしてます。

2017年映画鑑賞 102本目

◆overview◆


・原題:Area 51
・2013年制作 2015年公開(日本劇場未公開)
・上映時間:95分
・監督:オーレン・ペリ   
代表作:『パラノーマル・アクティビティ』
・脚本:オーレン・ペリ

<メイン・キャスト>
リード・ワーナー
ダリン・ブラッグ
ベン・ロヴナー
イェレナ・ニク
フランク・ノヴァク

2017/06/17

映画_リベンジ・リスト 感想 (評価/★:3)~男なら、クローゼットの奥に人には言えないものを隠しているもんだ~【映画レビュー】

[映画感想]


◆リベンジ・リスト 感想◆


評価/オススメ:★★★
(90年代のノリが好きなら★★★★★!!!)

文月的採点(30/50点) 

◆synopsis◆


目の前で強盗に妻を殺害された失業中の中年男。
容疑者は捕まるが、裏社会と繋がっている悪徳警官によって釈放されてしまう。
事件は闇に葬られるかと思われた・・・・

理不尽な社会と、妻を守れなかった己の無力さへの怒りが,、捨てたはずの過去を呼び覚ます。
善良な市民として暮らす男はかつて数々の殺しを請け負ってきた特殊部隊の元工作員だったのだ。
封印していた殺人術を総動員し、かつての相棒とともに復讐に手を染めていく。
やがて妻の死に隠された巨大な陰謀を知ったとき、男の怒りは臨界点を突破する―
お前もやはり悪なのか!!

※公式HPより
※一部文月加筆訂正

◆comment◆


懐かしい。
ただひたすらに、懐かしい。
僕らの知ってるアクション映画って、もともとこういうもんでした♫

日本では2017/6/17 本日から公開です。

『スターウォーズ』『アベンジャーズ』が幻想的なアクションなら、
『マトリクス』『リベリオン』が演舞的なアクションなら、
『ジョン・ウィック』は魅せるアクションなら、
本作『リベンジ・リスト』は90年代に大量に出回ったテイストがたっぷりの『解りやすい』アクションです

そんな感覚に囚われても仕方がない。
監督のチャック・ラッセルは『マスク』(95年)『イレイザー』(96年)『ブレス・ザ・チャイルド』(01年)とそっち方面のお方ですものね。

主演は「また紹介記事とかに完全復活とか勝手に書かれているけど、そんなことないよ。自宅が飛行場すんごいセレブ」ジョン・トラボルタ。
本作のムードメーカー、ジョン・トラボルタの相棒役にはクリストファー・(ハーディー大佐)・メローニ。
ふたりとも実はすごいんですという見せ場がキチンと用意されていて(それも90年テイスト)、
このふたりだけでお腹いっぱい感があります。

若いイケメンよりも、渋いおじさん以上のヒーローって最近多い。
アイアンマンも、デッドプールも、マイティ・ソーも、ドクター・ストレンジも、バットマンも、ジョン・ウィックも、
ジャック・リーチャーもそれなりのお年です。

やたらと壮大で長くて、観客を置いていってしまうような大振りな映画が多い中で、
もう少し狭くて、短くて、近い、それだけでなくそれなりに熱い作品がやってきました。
同日公開の「キング・アーサー」が派手なソードアクションなら、本作は渋めなガンアクション(それも漢の夢アイテム・ハンドガンとナイフ)。

洒落たお店で豪華なステーキもいいけど、街に昔からあるラーメン屋の中華そばでホット一息。
そんな感覚が解る方は本作がオススメです。
そういうわけで★は3つ。

・・・これもまた、配給会社さんや紹介記事にちょっと言いたいのですが邦題がヒドイ
そしてこの映画を「ジョン・ウィック」と並べて言っちゃダメ。テイストも製作意図も全然違うんだから。
どちらかと言うと、90年代テイストのケチャップをたっぷりつけた「コラテラル」(04年)でしょうが。

公式サイトにも
映画史上、最も激しい“怒り”に突き動かされた復讐劇が今、幕を開ける
と派手に書かれていますが、おいおい、ライターさん。

主人公のスタンリー・ヒルが遭遇した不幸は確かにヒドイけど、こういう作品では「よくある設定」だし、近年だともっと怖いくらいの怒りという意味では『悪党に粛清を』(14年)のマッツ様の方が鬼気迫ってます。
★ワタクシの紹介記事★
それに何故か、ジョン・トラボルタが全編通して「そんなに怒っているように見えない」のでしたΣ(´∀`;)
あ、ここはツッコんじゃダメなのかも。ジョンは凄腕の工作員でしたものね。

この作品は確かに復讐劇という側面もあるけど、どうして自分で手を下すことになったのか?という方にフォーカスするべき。(『パニッシャー』にも通じる社会問題が背景に有りますよ)

そうそう。90年代ヒーローは細マッチョではなく、ゴツマッチョ。
スタローン、シュワちゃん、ジャン・クロード・ヴァン・ダム、ドルフ・ラングレン。
彼らに憧れて筋トレに勤しんだ80年、90年代生まれの世代は多いハズ(笑)
結局仕上がりは、ブルース・ウィルスみたいな感じになっちゃうのかも(笑)
それでもブルース・ウィルスはブルース・ウィルスというカタチを作っちゃってますからね。
ジョン様も還暦を迎えたと言うのにデカイです。
漢はこれでもいいんだと、踊って歌っている細マッチョ軍団好きのレイディー達に教えてあげよう。


この作品、冒頭の導入が凶悪事件の速報チックにこれでもか~と流すのですが、
「パニッシャー」と同じように、ここでこの映画の言いたいことは全て言われてしまっています。
テロも怖いですが、お茶の間のニュースで流し見されてしまうほどの凶悪犯罪が溢れているんです。
一般市民としてはそちらのほうが恐ろしいわけで。
すんごい経歴を持っている人も等しくそういうものに巻き込まれるということです。
その点「戦闘」をアートにした結果、ストーリーは料理屋のお通し程度にしてしまった「ジョン・ウィック」よりも社会性はあるのかなぁと。

とはいえ、
大筋のストーリーは明快過ぎる一本道の勧善懲悪もの。
追いかけっこです。
ひとり、またひとりと妻の殺害に関わった人間を芋づる式に追っていきます。
というか「どうせお前も悪いだろ」と感じた人間が「ホントに悪いんかい!!!」となる様は痛快でもあります。
アクションシーンも派手なカメラワークもワイヤーアクションもCGも一切ない「痛い!」肉弾戦が見られます。
シーンは少ないけど確かにオッサン達キレキレです。
それに細かいけど凶器の捌き方やそこからの反撃なんかは「もっと見せて!!」と胸熱。

ホント、90年代の解りやすいタフな漢の戦いを観る作品を彷彿とさせるので30歳以上の観客は「ある意味で安心」するかも。
わたしは好き。時々挟まれるウィットある台詞とか特に。
やっぱりなぁという演出や展開はエンディングまで続いちゃうんです。

逆に「複雑で入り組んだ伏線」「難解な設定」が当たり前の作品に浸かってしまっている若い世代の観客からは物足りなさを覚えるかもしれません。

ジョン演じるスタンリー・ヒルよりも好きになってしまった相棒デニスの拠点はなんと床屋。
なるほど、一昔前なら情報源は自動的に酒場だったけど、床屋もペラペラお喋りしちゃうという意味では見落としてましたな。
この辺、紳士の国の喫茶店やテーラードスーツ店を隠れ家にしていた「キングスマン」(14年)への皮肉かなとも感じて個人的にはツボでした。
続編あるかもな。スピンオフでデニスが主人公のドラマでも製作しないかなぁと期待です。

・・・・うむ。レンタルでも良かったかな(笑)
好きなんだけど、好きなんだけど。
通な方は是非劇場でお楽しみください。

2017年映画鑑賞 98本目

◆overview◆


・原題: I Am Wrath 2016年公開
・上映時間:91分
・監督:チャック・ラッセル
代表作:『マスク』(95年)
・脚本:スチュアート・ビーティー

<メイン・キャスト>
ジョン・トラボルタ
クリストファー・メローニ
アマンダ・シュル
サム・トラメル
パトリック・セント・エスプリト
レベッカ・デモーネイ
アサンテ・ジョーンズ
ポール・スローン

2017/06/10

【映画 感想】番外編 ~2017年上半期(1月~6月)鑑賞 オススメ映画~


 ご機嫌いかがですか?ホーリーキャンサー文月です。
 早いもので2017年も折り返しですね♫
 今年はいいペースで映画を観られています。
 本日までに劇場公開、旧作あわせて96本の映画/ドラマと巡り合うことができました。
 今回はその中から個人的にオススメしたい作品を紹介させてもらいます♫
 

 ◆第10位◆ アメリカン・レポーター


(原題:Whiskey Tango Foxtrot )
2016年公開/レンタル可能
オススメ:★★★★☆
ルポライター時代にアフガニスタン紛争に従軍記者として現地入りした

キム・バーカー女史の回想録を原作とした映画です。


わたしの紹介記事



 ◆第09位◆ ヴィジット


(原題: The Visit)
2015年公開/レンタル可能
オススメ:★★★★☆
※謎解きが好きな人にはオススメ。トラウマ注意。
M・ナイト・シャマラン監督作品。
公開中の『スプリット』より怖いです。ホント。

わたしの紹介記事

 ◆第08位◆ ボーダーライン



(原題: Sicario)
2015年公開/レンタル可能
オススメ:★★★★★

テロよりも怖い現代社会の病巣とは?を描いたサスペンス。
オール・ユー・ニード・イズ・キルのエミリー・ブラントが主演。
個人的には共演のベニチオ・デル・トロと
ジョシュ・ブローリンの渋さに悩殺された口。

わたしの紹介記事

 ◆第07位◆ ドクター・ストレンジ



(原題: Doctor Strange)
2017年公開/レンタル可能
オススメ:★★★★★

ご存知ベネディクト・カンバーバッチ主演のMARVEL最新作。
スターシステムっていいなぁ。
わたしもカトマンズに修行に行きたい。。。。


 ◆第06位◆ パッセンジャー




(原題: Passengers)
2017年公開/2017年8/2よりレンタル開始
オススメ:★★★★☆

水樹奈々さんの吹替観たさに鑑賞
・・・・では済まされない、結構グッとくるSFストーリーでした。


◆第05位◆ メッセージ




(原題:Arrival)
2017年公開
オススメ:★★★★☆

ファーストコンタクトというカタチを取った
『意思疎通』の再定義を狙った思考実験。
女性と男性では感想がまったく違ってくるのではないでしょうか?

わたしの紹介記事

◆第04位◆ 夜に生きる



(原題:Live by Night)
2017年公開
オススメ:★★★★★

快進撃が続くベン・アフレック主演作。
「バットマンVSスーパーマン」のごっついバットマンも
「コンサルタント」の複雑な背景を持つ殺し屋も似合いました。

◆第03位◆ 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ



(原題:Lo chiamavano Jeeg Robot)
2015年公開
オススメ:★★★★★

ぼくだってこんなだもの、
こういう夢を描いて毎日出勤しているんだ。

わたしの紹介記事

◆第02位◆ シング・ストリート 未来へのうた 



(原題:Sing Street)
2016年公開/レンタル可能
オススメ:★★★★★!!!!!!!!!

「ラ・ラ・ランド」で一時期すっかり盛り上がっていましたが
個人的には昨年公開のこちらをレンタルし、泣きました。
彼らの歌は何度聴いても「あの頃」を思い出させてくれる。
そして、もうひとりの主人公の熱い思い、あの仕草。
胸熱感涙です。

わたしの紹介記事

◆第01位◆ ローガン/LOGAN 



(原題:Logan)
2017年公開

オススメ:★★★★★

どのようなものでも抗えないもの、老いと死
どのようなものでも抗えない関係、親と子(遺伝子)
どのような形であれ残っていくもの、GENE、MEME、SENSE
アクションよりも、考えさせられることが多い作品

わたしの紹介記事

☆★2017年下半期 期待大の映画 3作品★☆


下半期も楽しみで眠れない夜がいくつあることか・・・
あえて3作品を選ぶとしたら、ということで紹介です。

もう、有給休暇申請をして公開初日に行くんだから!!!

◆ジョン・ウィック チャプター2

2017/7/7公開予定



◆ダンケルク


2017年9/9公開予定




◆スターウォーズ 最後のジェダイ


2017年12/15公開予定



 
 今年は本当に豊作かもしれませんね。
 今回紹介した作品以外にも、素敵な映画はたくさんあります。
 またお会いしましょう♫

2017/06/09

映画_パトリオット・デイ 感想 (評価/★:4)~こうして、事実は物語になっていく~【映画レビュー】

映画『パトリオット・デイ』本予告(6/9全国公開)

6/9(金)公開『パトリオット・デイ』本予告。 2013年に起こったボストンマラソンの爆弾テロ事件の、容疑者特定から逮捕までの102時間を描く、奇跡の実話!
映画 パトリオット・デイ マーク・ウォールバーグ

◆パトリオット・デイ 感想◆


評価/オススメ:★★★★

文月的採点:(40/50点)


◆synopsis◆


2013年4月15日。
誰にとっても『ありふれた1日』になるはずだった・・・・

殺人課の刑事トミーは朝からボストンマラソンの警備に駆り出されていた。
オリンピックの次に歴史の古いこのマラソン大会は、毎年祝日である“愛国者の日”に開催され、117回目を迎えるこの日も50万人の観衆で賑わっていた。

次々と走者がゴールインする最中、トミーの背後で突如大爆発が起こる。歓声は悲鳴に変わり、逃げ惑う人々と折り重なって倒れる負傷者で現場はパニックとなった。

到着したFBIのリックは現場に散乱した金属片を見ると「これはテロだ」と断言。
テロ事件はFBIへと捜査管轄が移ってしまう。
犯人逮捕に燃えるトミー達ボストン警察の警官たちは歯ぎしりをするが、病院を回って負傷者たちへ地道な聞き込みを行う。

やがて監視カメラに映る不審な“黒い帽子の男”と“白い帽子の男”が容疑者として浮上し、事件はアメリカ全土を揺るがす緊迫の事態へと発展していくのだった……。

※公式HPより
※一部文月加筆訂正

◆comment◆


この映画は決して踊る大捜査線ではありません。
もちろん事件と対峙するのは多くの警察の方です。
ただし題材は起承転結はありますがいわゆる「ドラマ」ではありません。
結果としてドラマチックに展開した事件を描いています。

非常にデリケートな事件を扱った本作。
アメリカという国はメモリアルをものすごく大切にする。

そのあたり日本とは違うのかなぁと感じます。
もちろん日本人だってそういうものを大切にするけども、違っているのは手法です。
日本では伝統的に事件や事故なんかをタブー視する傾向があり、
アメリカはその逆で明らかにしたり、キャッチコピーなんかをつけてシンボルにしてしまうことでイベントの温度を高めているように感じます。

監督はハンコック(2008年)とバトルシップ(2012年)は個人的には好きだよピーター・バーグ。
ローン・サバイバー(2013年)はSEALsがひたすら崖から落下して痛かったという印象が先行でしたが。

主演はバーニング・オーシャンにつづいて、わたしにとってはおそらくずっと”ボブ・リー・スワガー”マーク・ウォールバーグ。タフガイかと思いきやテッドでガラリとおちゃめキャラを演じたり、プロデューサーとしても幅広く活躍してます。
脇を固めるご存知ケビン・ベーコン、クローバーフィールド10のでっかいおっさんジョン・グッドマン。
おそらく本作いちばんのタフな男はJ・K・シモンズ。見ての通り、男、男、男。
そんな中、存在感たっぷりのカンディ・アレキサンダー(CSI:マイアミをご覧の方にはおなじみです)も結構イカしてました。

話を戻します・・・
実はワタクシの自宅の近所にものすごく紳士なアメリカの方が住んでいて、
ワタクシのものすごく適当な英語でも陽気に受け入れてくれる方なのですが、
ある日激しい夕立が鳴った夕方にその方に「Enjoy storm!」と声をかけられました。
また、飼っていらっしゃる子猫が不慮の事故で亡くなった際にも、お悔やみを言うと
「彼はいい人生だった」と片言の日本語で答えてくれました。

ワタクシはこのパトリオット・デイを鑑賞した際に(他にもノンフィクションの映画を観た際に)、凄惨なイベントであっても、何かを必ず見出そうとする彼らの「強さ」に素直に脱帽してしまうのです。

前述の方の言葉も同じでした。

もちろん全てが全て同じだとは言えないのだけど、そういうある種プラスに転じていく
「陽気さ」がアメリカという国を、そこに住む人を「ドラマチックに」してしまうのだろうと思います。

この作品はある記事で「踊る大捜査線」と日本人がイメージしやすいコピーで飾られていたのでお断りしますが、
派手で真っ赤に塗りたくったようなBGMも熱血青島刑事も可憐なすみれさんも出てきません。
極力淡々と何が起こったのか?を描いています。
この監督とマーク主演の「バーニング・オーシャン」と基本は同じテイストです。
ドキュメンタリー寄りのノンフィクションベースのフィクションという微妙な映画になるのかなぁ。
というのも、ノンフィクションとはいえ映画という枠に収めるためには事実の再構成も、情報の取捨選択も必須だからです。
つまりは「解釈」の問題になるわけです。
(「バーニング・オーシャン」については、google+でも感想を書かれています
[Satomi “さとちゃ” B]様 http://eiga.com/movie/84435/review/01551064/ の記事も紹介いたしますが、まったく同感です)

そういうわけで「描かれた事実が真実であるのか?」「どこまでを汲み取っているのか?」は考えないといけないところです。

結局のところこの事件の真相は映画では描かれません。というより、描けないだろうと。
この作品は社会に問題提起をしている訳でも、事件を考察している訳でも、悲劇を演出している訳でもないと思います。
ではこの映画ってなんで作ったの?
バーニング・オーシャン同様に(あれよりは偉そうでもないけど)、わたしたちの「何気ない普通の生活」って、実はものすごく危ない薄氷の上に立っていることを「淡々と示して」いるのだと考えます。
無言のメッセージとして。
そういう意味で突然会場が爆発する、例のシーンは「本当に怖い」ですな。

なにも悲観的に考えているわけではないのだけれど、普通の生活が壊れる時、いつだって犠牲になるのは「わたしたち一般人」であって、それを解決するのも「わたしたち一般人」なのです。
この事件で活躍するボストン警察の人たちも家族がいて、恋人がいて、笑い合える仲間がいる「一般人」なのです。
今までヒーローを演じてきたマーク・ウォールバーグも(複数の人のエピソードを繋げているけど)「普通の街の警官」なのです。
不幸にも犠牲になった方も、犯人側へと迫るきっかけを作ったのも、犯人側と戦ったのもヒーローではなく「わたしたちと同じ普通の人達」なのでした。

最初にもどりますが、そういう訳で、この映画は決して踊る大捜査線の様なエンタテインメントではありません。
明確な答えがない映画。だからちょっと難解かも。
だって、わたしたちの生活は「ドラマ」ではなく「現実」なのですから。


2017年映画鑑賞 93本目

◆overview◆


・原題:Patriots Day 2017年公開
・上映時間:133分
・監督:ピーター・バーグ   
代表作:『バーニング・オーシャン』(2017年)
・脚本:ピーター・バーグ
          マット・クック
          ジョシュ・ゼッツマー

<メイン・キャスト>
マーク・ウォールバーグ
ケビン・ベーコン
ジョン・グッドマン
J・K・シモンズ
ミシェル・モナハン
アレックス・ウルフ
セモ・メリキッゼ
ジェイク・ピッキング




2017/06/03

映画_ラスト/ナイト 感想 (評価/★:なし!) ~いや、だから窓とカギ締めろッテンマイヤーさん!!!!~【映画レビュー】



◆ラスト/ナイト 鑑賞◆


評価/オススメ:なし!!!
(↑↑↑↑書き忘れではなく、★があげられません)

◆synopsis◆


そんなものはありません。
後述します・・・・

◆comment◆


これ予算と時間無かったんだよね!?!?!?
もしくは急な日程変更か何かで3時間ぐらいで撮影したんだよね?
そうか、これパイロット版と製品版間違えたんだよね!!!
配給会社も内容確認してなかったんだよね!!!
ここから本編あるんだよね???

(激しく注意)紀里谷和明氏の映画ではありません。


ご機嫌いかがですか?デスキャンサー文月です。
6/2の夕方、仕事帰りにTSUTAYAの新作コーナー置かれたこの映画を
手に取ってしまったのがワタクシの「ラスト/ナイト」の始まり。。。。。
(6/2レンタル開始でした。新作料金払ってしまいました・・・・)

・・・・後述しますが、力尽きてしまい説明ができません。
イタリアンホラーなのですが、

見事にやられました。
日本では劇場公開していないようでしたが、その理由は明らかDEATH

どうでもいいですが、主演のアイリーン・ブランディ嬢が
パッと見た感じで、ステファニー・ヨーステンさんとタブってしまった。
ステファニーさん、アイリーンさん、双方のファンの方すみません(必)


笑撃です(DEATH的な意味で)。
彼らにはパワーゲイザーを使わざるを得ないDEATH。
破綻してます。
えぇ、これは想像の遥か上、地表からそうですねぇ、冥王星ぐらいまで上の映画でした。

ラスト/ナイトとは、決してゾンビ映画ではなく、観た者を終焉に導くヒロインによるファッキン映画です。

お陰でローガンを観た余韻が吹っ飛んでしまいました・・・
どうしてくれるんだ。。。

→LOGAN/ローガンの紹介記事はこちらです。

このラスト/ナイトは、あなたを最後の夜にいざなうこと10000%間違いないでしょう。。。。。

ワタクシ、まさしくこんな感じ↓↓↓↓


本当に10分もたなかったDEATHΣ(´∀`;)

不本意ながら、道連れをつくりたいがために(笑)本作を紹介いたします。
まずビジュアルをどうぞ。



まず原題が最高です。
『ALMOST DEAD』
→見ている側が「死にそうに」なる映画という意味ですΣ(´∀`;)
秀逸です。製作側の意図通りになるでしょう。。。。

そして、この邦題と続くコピーが傑作です。

『ラスト/ナイト』
~世界が終わる夜 たった一人の夜~

お断りいたしますが、世界の終焉とは劇中一言も言及されていませんし、ましてやたった一人ではありません。
むしろ終焉するのは視聴者の方です。

予告編はそれなりに、盛り上がっていますよ。。。。
ワタクシも前日の夜に予告編を見た口です。

しかし、ある種の怪しさを感じた方もいたはずです。

その通りだったということDEATH。。。。。。

恐怖もありません。。。。

前々回、「ドントブリーズ」をどこにも連れて行きはしませんとコメントしましたが、
映画としては

ドントブリーズ  ラスト/ナイト

です。ドントブリーズ、本当にごめんなさい。
『>』がこれ以上大きくならないのですがΣ(´∀`;)
フォントのサイズにしてみれば500ptぐらいの大きさにしたい心境です。

→ドント・ブリーズの紹介記事

では?この作品をどのように愉しめば良いのか???
せっかくなので、もう一度見直してみました。。。。。

あ、ヒロインの致命的なおっちょこちょい具合をハラハラしながら見守り、応援すればいいんだ!

これです。

ストーリー


目覚めるとわたしは拘束されていた・・・・・
(開始約15秒でこれDEATH)
あたりは暗く、何も見えない。
ここは・・・・、どこ?
自動車の助手席に無造作に座らされているわたし。
身体を動かそうにも両手両足をテープで縛られていたし、身体中がひどく痛い。
運転席に目をやると、そこには血まみれの女がぐったりとハンドルにもたれかかっている。
この人・・・・誰?!
どうしてわたしがこんな所にいるの!?!??!
・・・・・そして、わたしは誰???

って、オイΣ(´∀`;)

この話は、これが全てだと言っても過言ではないです。

『は?』と思われたアナタ。

これは冗談ではないのDEATH。
本当DEATH。

~状況を整理します~

ヒロインは記憶を失っていて、自分が誰で、どういう経緯で、夜の森で木に正面衝突したらしい自動車に拘束されながら載せられているのか解らない

②彼女はなんとか拘束を解くが自分が誰で、どうしてここにいるのか解らない

彼女はなんにも思い出せないし、隣にいる女の人のことも解らないし、解ろうともしない。

彼女はとにかく解らない。世界が壊滅的なゾンビアポカリプスを迎えて久しいらしいのに、彼女は実はただの市民ではないのに、博士号持っているのに、世紀の大発見をして貢献しているのに、思い出せないし、解らない

彼女は誰がなんと言おうと、絶対に何も思い出さないし、もうなんでもいい。明らかに自動車の破損はそれほどでもなさそうなのに、絶対に動かない。

⑥2016年だというのに、手元に唯一ある重要なアイテムである携帯電話で通話しかしない。ガラケーとは言えきっと地図くらい見られるだろうけど、彼女は解らない

⑦実はヒロインが居る場所のすぐ近くに知り合いがいて、せっかく会えたのに、
車の中に入れない。明らかに相手は彼女を知っているのだけど、絶対に助けない
なんせそいつはゾンビの大群に追われていたし、彼女は解らないから

⑧ゾンビはなぜか非常に物分りが良い。というのも、彼女を集団で取り囲んでも、
ふと思い出したように襲撃を止める。きっと彼女は何も解らないから、襲っても面白くないのだろう。それでも仕方がないから、何度か手を伸ばして、友達の輪に入れようとしてあげる優しさを持っている。

彼女は何も解らないし、何も思い出せないから、唯一の安全地帯である自動車のドアのカギをすぐに開けるし、ましてや暑いのかどうだか知らないが、クレッシェンドイベントで半開きにされた車の窓もそれほど気にしない。そこからゾンビが手を伸ばして来ても、解らないから泣く。
閉じればいいだけだろーが!!!!!

⑩これだけ世界中で映画にされているんだから、ゾンビの知識ぐらいはあるだろう。
ましてやあんたは超インテリの博士でしょうが!!!!
しかもCDC、疾病予防管理センターの研究員だろうが!!!
だけど「死んだ人もゾンビ化するかも知れんから、一緒にいちゃダメだ」というくらい今時小学生でも知っていそうなのに、絶対に思い出さない
だから襲われて自分も感染しても、どう対処したら良いのか絶対に解らない

本当に、おっちょこちょいなんだから。

ま、ワタクシは「もしかしたらヒロインは誰かに陥れられているのかな?」と初めて観た時には好意的に考えたのですよ。この辺、SAWとかの感じです。

というのも取っ替え引っ替え鳴る携帯電話から、一方的に状況を伝えられ、考える余地もなく「信じ込まされているのでは?」と。

連絡してくるのは、「自称、肉親(妹だか姉だか、ワタクシも思い出せない)」、
「自称、護衛の州兵(軍曹)」、「自称、知り合いの博士」の3人です。

しかし、誰一人として緊迫感がない。

肉親はとりあえずキレているし(この人も博士らしい。研究員ってみんなカルシウム足らないのかね?)
護衛の州兵とやらは、AIアシスタントみたいに棒読みだし、現代の米軍の装備があれば恐らく容易に人を探せるだろうけど、全く役に立たない。絶対に彼女を見つけない。
それにヒロインが重要人物 VIPであるのに、護衛が州兵って(⌒-⌒; )
特殊部隊とかいないのかよ・・
最後の知り合いの博士は一番の助けになるはずなのに、ヒロインの責任で「ラスト/ナイト」を迎えてしまっている。

そういう背景もあったから、きっと彼女は博士だと思い込まされているのだろうと。

だけど、そんなのどうでもいいのです。

ヒロインは絶対に、絶対に、何も解らないのだから。

基本的に電話の指示通りに動くのだけど、おっちょこちょいだから、ウソつく様な事態になるんだよね!!!ほんと、可愛いんだから。

この映画は、終始、解らないヒロインと一緒に混乱をするしかないのです。

劇中、どうしてヒロインが拘束されていたのか?そして彼女が生存するための重要なアイテムについては明らかにされます。

その理由を知っても、きっと彼女『が』何も解らないから、こんな事になったのだろう
ワタクシも最後までヒロイン寄り添うことができず「ラストナイト」を迎えてしまったの
DEATH。

ごめんなさい。すごく可愛いらしいので、見捨てたくなかったのだけど。

もうダメDEATH・・・・・



たぶん、彼女は本当に事故に遭ってしまい、生死の境を彷徨っていて、その過程でこんな悪夢を観たのでしょう。

だから、教訓も、救いも、なにもないのです。

夢なんだから。。。。

アンタ、絶対に途中で思い出してるだろ!!!!!


と、いうことで、新作料金を支払うくらいなら、そのお金でマクドナルドに行くか、
同じ日にレンタル開始をした、ドクター・ストレンジを借りられることをオススメします。
ワタクシはこれからストレンジ博士と再び旅に出てきます。

が、あなたもラストナイトを迎えたい方、もしくは超必殺技を放てる技量のある方は、
ご覧になってもよろしいのではないでしょうか?

レンタル商品なので、くれぐれもディスクを破壊したりしないでください。

「こんな彼らにワンチャンスありますか?」

・・・・これは、ない。

パトリオット・デイに期待♫

はぁ、昇天しました。


またどこかで、お会いしましょう。

2017年映画鑑賞 94本目


◆overview◆



・原題:ALMOST DEAD 2016年公開
・上映時間:83分
・監督:ジョルジョ・ブルーノ
代表作:『The Perfect Husband』(2014年)
・脚本:ダニエル・ペイス
          ダヴィデ・キアラ

<メイン・キャスト>
アイリーン・プランディ
ショーン・ジェームス・サットン
ゲオ・ジョンソン

2017/06/01

映画_LOGAN / ローガン 感想 (評価/★:5)~ああ、気になさらないでください。多少時間が たったパンでも湯気をあてると、けっこうおいしく食べれるものです。~【映画レビュー】

映画「LOGAN/ローガン」インターナショナル版予告(字幕版)

映画『LOGAN/ローガン』公式アカウント。 見届けよ、ヒュー・ジャックマンが全身全霊で演じる"最後"のウルヴァリン 孤高のヒーローの集大成として体現される誰も見たことのない"生身の人間"ローガンの魂の叫び! 【2017年6月1日(木)全国ロードショー】 ▼公式Facebookページ https://www.facebook.com/WolverineJP/ ▼公式Twitter ...

映画 ローガン LOGAN ヒュー・ジャックマン


◆LOGAN/ローガン 感想◆


評価/オススメ:★★★★★

文月的採点:(45/50点)

◆synopsis◆


ミュータントの大半が死滅した2029年。
長年の激闘で疲弊してしまい、生きる目的も失ったローガンはアメリカとメキシコの国境付近で雇われリムジン運転手としてひっそりと働いていた。
X-menであったことを隠し、自分とも向き合うことを拒むローガン。

しかし期せずして起こしてしまった事件により、ある組織に存在を知られてしまう。

そしてローガンの前にガブリエラと名乗る女性が現れる。
彼女はローラという謎めいた少女をノースダコタまで連れて行ってほしいと頼んできた。
組織に追われているローラを図らずも保護することになったローガンは、チャールズを伴い3人で逃避行を繰り広げることになるのだった・・・

◆summary◆

本日2017/6/1公開です。
さすがに注目されていただけあって、公開前だというのに
結構な情報量で作品についての言及があった本作。
(お幸せな試写会組の方などもいらっしゃいますから)

ワタクシとしては未鑑賞の映画については可能な限り公式サイトや特集記事やスタッフなどのインタビュー記事だけを見て作品に臨むのが好きなので、毎度いろいろな方のレビューを見たい衝動を必死に抑えています。

本作については劇場に運ぶ直前に見た出演者のインタビュー記事が『LOGAN/ローガン』を理解するのにドンピシャにハマったのと、ワタクシが個人的に刷り込まれている
ある宿命的な(笑)ものの見方(偏見、偏愛)が鑑賞直後から頭を巡っております。

これからようやくいろいろな方のレビューを見させてもらいます。
おそらく読ませていただくほどに、ワタクシの宿命的(笑)な理解の偏りを感じることだと思います(後述)

本作を理解するのにワタクシはこの作品を参考に致しました。

クリント・イーストウッド監督主演『許されざる者』(1992年)です。
映画 許されざる者 クリント・イーストウッド

ヒュー・ジャックマンの本作のビジュアルが恐ろしいくらい『許されざる者』のクリント・イーストウッドとダブりました。

解説にネタバレに繋がるものがありますが、もうウィキペディアにすらストーリーの核心が書かれている状況で・・・・(2017/6/1現在)

ですのでワタクシとしては、詳細には触れない形で作品を通して見えてきたものを書かせてもらおうと思います。

◆comment◆


え?X-MENがロードムービー?
と、簡単に思ったワタクシは
このお話をキチンと解っていなかったのです。

すごくいいんですよ!!
繰り返します!!
すごくいいんですよ!!!
素敵な映画なんです!!!!
でも・・・・
さぁて困ったぞ・・・・というのが、劇場から外へ出たときの印象でした。
うんうん悩んでしまったんですよ、実は。
ストーリの奥に一体何があるのか??と。

前述しましたが『許されざる者』からヒントを得て、ワタクシなりにこのお話を消化できたのではないかと考えます。

『許されざる者』については、こちらの記事に掲載されていたヒュー・ジャックマンのコメントのお陰でたどり着くことができました。


(↑↑ORIVERcinemaより:記事を書かれたTakatoshi Inagaki様、本当にありがとうございました。)
※映画に出てきたのは違う話やんけと既に本編をご覧になってからこちらに来て頂いた方、すみません。
そちらについてはあとで書きますから。

長いので珍しく区切ります。

本作のあらすじなどは公式サイトや他の方のレビューに譲ります。

①はじめに

まずひとつ、映画をまだご覧になっていない方にご案内です。
これまでの「X-MEN」のノリで観てしまうとガッカリされますよ、きっと。
それにスーパーヒーロー万歳の「アベンジャーズ」とも、個人的には最高の「デッドプール」なんかとも同じ感覚ではこの作品は観られません。
DC作品になりますが「ダークナイト」とも「バットマンVSスーパーマン」ですら、この際違うと言ってしまいます。

ダークという形容詞では本作は捉えられません。

LOGAN/ローガン』は『かつてヒーローだった』ひとりの男による血生臭く、無骨で、不器用な生き様を描いた作品です。
そしてヒーローですら所詮は虚構に過ぎないと『本作』のウルヴァリンの姿を通して痛烈に表現しています。
それでも、それでも、紡がれるもの、受け継がれていくものを護ろうとする
『ひとつの時代の生き残りたち』の葛藤と決別がテーマです。

②『LOGAN/ローガン』を堪能するために

ヒュー・ジャックマンがインタビューで答えた『許されざる者』への言及。
お陰でなるほどと腑に落ちました。

『許されざる者』MovieWalker様の記事。
ちなみに予告編(英語版です)


LOGAN/ローガン』の根源的な部分は、確かに『許されざる者』を通して紐解いていけそうです。

<『許されざる者』ストーリー>
 
 主人公のビルはかつて冷酷な無法者でした。しかし最後に人殺しをしたのは11年前であり、現在は幼い子どもと貧しい生活をしています。

 体力もないし、勘も衰えている、今では馬にも満足に乗れない(この辺は劇中何度も転ぶシーンが象徴しています)、そして全盛期には何の苦もなく扱えたであろう射撃の腕もかなり鈍くなっている(庭での射撃シーンはある意味胸が苦しくなります)

 「名を馳せた無法者」の力を借りようと、賞金首を追うためビルを誘いに来た若い甥っ子であるキッドから、過去について言及された際に感じる苦い思い。
 この辺、劇中にローガンが『ウルヴァリン』の過去について触れられたりコミックにされている自分の虚構を苦々しく感じているところと共通しています。

 それでもビルは「子供の将来のためお金が必要なため」モーガン・フリーマン演じるかつての相棒ネッド・ローガン(奇しくもローガン!!)とともに、娼婦をナイフで傷つけたふたりの賞金首を追うことにします。
 ビルとしてみれば、今の自分を知っているかつての相棒と組むことで、自分の弱点をカバーしたかったのでしょう。
 ただし相棒のネッド・ローガンも、今でも腕には自信があると言っていたものの、いざ賞金首を奇襲した際には抵抗を止めた人間にトドメをさすことを躊躇い、震えてしまいました。

 ビルもネッドも殺した相手に魘されるなど自分の無法者としての血、つまり過去によって深く傷ついているのでした。ただし後悔をしているというより、どうしようもないものだと受け入れて戦っているのです。
 その苦しむ様はものすごく哀しくし、愁しい。

 最初の賞金首を仕留めたのは粋がって殺しを自慢していた(5人殺したと言っていた)甥っ子ではなく、ビルでした。
 居た堪れなくなったネッドは途中でパーティを抜けることにします。
 しかし運悪く捕らわれてしまうネッド。
 彼はジーン・ハックマン演じる(ものすごく好演)保安官らによって激しい拷問を受けてしまいます。

 その間にビルと甥っ子は二人目の賞金首を殺害し、逃走することに成功します。
 じつは甥っ子にとってそれは『初めての殺人』でした。

 期せずしてネッドは同じ日に保安官達に撲殺され、遺体は無残にも酒場の入り口に晒されてしまいます。

 ビルが今の苦しみを内包したまま過去の血を取り戻し、単身保安官達と対峙するきっかけは「許されざる時」を共有した相棒の無残な死だったのです。
 
  保安官が手下とともに残りのふたりを追い詰めると息巻きながら酒を飲んでいるバーにたったひとりで現れたビル。
  静かだが屈強な男どもが凍りつく程の怒り。
 
 そこには時に抗うことを諦めてしまった老人の姿はありませんでした。
 恐れられた冷酷な無法者。容赦など持ち合わせていない「殺し合い」が当たり前に行われていた時代の自分。
 
 そのビルが臨む最後の、そして圧倒的な戦い。
 
 全てが終わった時、ビルの後ろ姿には『己は結局無法者であること』へのどうしようもない哀しみが溢れていたのです。

 保安官のいわば傍若無人な姿は「自分の過去」にも通じていたのでしょう。
 ビルが初めて彼らと出会った際一方的に殴られるのですが、それはビルが「自分の過去」によって傷を抉られていることを意味していることに他なりません。

『許されざる者』とは、かつての冷酷な自分たち(ビルとネッド)であり、粋がって「殺し」を背負ってしまった甥っ子であり、秩序を守ると言いながら街を支配する保安官であり、彼に従ってネッドを殺したり、無法をしていた手下、仲間であり、逆説的に賞金稼ぎに殺しを依頼した娼婦たちであり、黙って見ているしかない民衆であったり、つまりはその時代のモラルでした。(=制作当時のアメリカも暗喩しているのでしょう)


・・・さて、

③オールドマンローガンと『許されざる者』のビル

・ビルはかつては名を馳せた無法者だったが、妻のお陰で改心し今では子供のために生きようとしている(病気で亡くした妻の面影を追う)

・ローガンはミュータント最強の名で知られていたが、現在は老いの影響があり往時の能力が失われつつある。期せずして、自分の遺伝情報を持った”少女”と邂逅してしまう。

 ビルは必要に迫られて賞金首を追うことになりますが、ローガンは状況が飲み込めないままで、なし崩し的に脅威からの逃亡を図ります。
 ローガンが望んでいたのは戦いではなく「世間から離れて静かに安全に暮らせる場所」でしょう。
 ミュータントとしてではなく、X-MENとしてでもなく、ましてや『ウルヴァリン』でもなく、ひとりの「ローガン」として。
静かに普通の市民として暮らしたかったのは『許されざる者』のビルも同じでした。

 しかし、特異な存在であるからこそ世界はそうした者を放っておくことはしないものです。ローガンは『ウルヴァリン』としての自分と否が応でも向き合うことになります。
 それが”少女”である(ここではまだ”娘”ではない)ローズとの出会いであり、自身の過去の象徴として現れた『X-24』でした。(X-24が何であるかはここでは書きません)

 ある意味で親であり、敵であり、友人であったプロフェッサーXはローガンからしてみれば「自身によって」害されてしまったようなものです。

※このあたり、ローズを守ること、プロフェッサーXを守ること、『X-24』を含めて『ウルヴァリン』に追いすがる敵を倒すことはどこまでも「自分の宿命」とローガンを対峙させる構図になっていて、『許されざる者』のビルが過去の亡霊に苦しむ様と重なります。


④『許されざる者』が象徴するもの

『許されざる者』の舞台は1881年です。あの有名なOK牧場の決闘があった年。
ワイルドウェストと呼ばれた西部開拓時代の終焉にあたる年代です。

というのも1890年に入るとアメリカはフロンティアの消滅が唱えられ、またインディアン戦争は集結し、進歩主義時代の幕開けであり、ここから先は帝国主義~世界大戦の時代へと加速していきます。

アウトロー、カウボーイがもはや『記録上のもの』や『伝説』となってしまう寸前です。

本当に冷酷な無法者だったビルの重さと、ファッションとして無法者を演じていた甥のキッド。
『許されざる者』が描くもうひとつの重要な描写はこのふたりの対照的なスタンスです。

 甥っ子のキッドは、賞金を受け取った後で人殺しはもうたくさんだとカウボーイのアイデンティティであるリボルバー(武器)をためらいなくビルに向かって放るんです。
(ビルはこの後で保安官たちと対決するので、銃をよこせと迫ったんですが)
 
 武器を捨てるとは、取りも直さず無法者ではなくいわゆる「一般市民」になるということであり、次の時代にすんなり溶け込んでいくということです。
 誰かの生命を奪うという『殺し』の意味をある種中途半端に捉えていたが故に、実際に人を殺めておきながら目を背け、新たな時代に逃げ込んでしまう。
 彼らにとって武器は簡単に捨てられるものだったという悲しい事実
 というのも、彼ら若者が時を刻んでいく新時代はアメリカという国家がきちんと市民を護ってくれるように機能するからだ。

 自分で自分を護らなくても良くなるから、わざわざ腰からホルスターを下げる必要もないということ。

 皮肉なことに武器を手放した彼らの子供の世代が世界大戦を経験するのだけど。。。。

 一方で『許されざる者』の世代であるビルは、己の筋を通す手段として武器を捨てることはできなかったわけです。
 老いてもなお銃を手に戦うビルの姿が『西部開拓時代』に生きた漢そのものを象徴していたということですね。

 甥のキッドはビルの最後の戦いには同行しません。
 彼は賞金を受取ると、特に惜しむことなくビルと別れるのです。
 旧世代と新世代の呆気ないほどの決別。。。。
 これは監督であるクリント・イーストウッドからの痛烈なメッセージではないでしょうか?


⑤結局のところ『LOGAN/ローガン』とは?
 
ただ、『許されざる者』よりも壮絶なのは『LOGAN/ローガン』なのです。

 「ローガン」ではなく『ウルヴァリン』の遺伝子を受け継いでしまったのがローズ。
残念なことに彼女は『ウルヴァリン』のアイデンティティであるアダマンチウムの爪を捨てることはできないのです。
 それは取りも直さずミュータント最強である『ウルヴァリン』の遺伝子と強力な武器とともに『ミュータントとしての宿命』を背負ったまま新しい時代を生きていくことに他なりません。
 ここが『許されざる者』との最大の相違点ではないでしょうか? 
 
 ワタクシは本作の根源的な部分にはそういうものが流れていると考えました。

 ローガンもプロフェッサーXも『許されざる者』の最後の生き残りとして、辛い宿命を背負うことは目に見えている次世代の子供たちを敢えて護ろうとしたということになるのです。

 銃撃戦に最期までアダマンチウムの爪で立ち向かった『ウルヴァリン』
 どれほど不利だと解っていても、どれほど傷だらけになっても、どれほど無様であっても子供たちに迫る追跡者達の前に立ちはだかるローガンは、老いた『許されざる者』が全生命を賭して挑んだ過去と未来、双方への決別の姿です。
(まったく世界が違うのですが、長坂の戦いの張飛ですなΣ(´∀`;))
    悲しいことに、この時になりようやく「ローガン」は『ウルヴァリン』である自分を取り戻し、そして『父親』であることを受け入れたのです。

 次世代の子供たち、繰り返しますがとりわけローズについては生涯『ウルヴァリンの遺伝子情報を持つ生命体』としての呪縛は解けないことは確実なのに父は子を護ったのです。

 ミュータントの遺伝子、X-MENというイコン達のMEME、SENSEは受け継がれる。

どのようなものでも抗えないもの、老いと死
どのようなものでも抗えない関係、親と子(遺伝子)
どのような形であれ残っていくもの、GENE、MEME、SENSE

ここまで書いてしまうとバレますね。
冒頭で述べた宿命的な理解の偏りとはご存知『メタルギアソリッド』でしたΣ(´∀`;)

小島監督が打ち出した普遍的なテーマと、時代が移り変わるという寂しさと希望。
LOGAN/ローガン』にはそれがある。

『メタルギアソリッド』については小島秀夫監督好きのワタクシにはもはや刷り込まれているようなものですから(汗)これはこれで問題(笑)なんだけど。
『許されざる者』というヒントがなければ、メタルギアメインの記事になっていました。
メタルギアソリッド オールド・スネーク 小島秀夫
この場合にはMGS4を引き合いに出しましたね。

だって、黙っていたけどオールドマンローガンって名前がどうしたってオールドスネークに聞こえるんだもの!!!(もちろんこちらのビジュアルもね)


●番外:劇中で用いられた『シェーン』
 もう数多く方が紹介されていますが、劇中に『シェーン』(1953年)が印象的に用いられています。台詞も引用されています。
映画 シェーン

 有名過ぎるこの映画も、一度銃を手に取るともう逃れられないというメッセージが背景にあって、それは言わずもがな『血の宿命』を暗喩しているのでしょう。

 また『シェーン』が製作された時代を象徴しているのはアメリカの光と影(戦後景気による経済の活性化、ハリウッドの黄金時代と冷戦初期の重大局面である朝鮮戦争というアンバランスさ)だと見ました。
 あえて本作に『シェーン』を用いているのであれば、そういう背景もあるのでは?
 つまり現代のアメリカへの暗喩です。と、まぁ穿った見方をしちゃいました。


で、結局オススメするの?
もちろんYESです。


2017年映画鑑賞 93本目

◆overview◆


・原題:Logan 2017年公開
・上映時間:137分
・監督:ジェームズ・マンゴールド
代表作:「コップランド」(1998年)、近年だと『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013年)
・脚本:マイケル・グリーン『エイリアン・コヴェナント』『ブレードランナー2049』
    スコット・フランク『マイノリティ・リポート』(2002年)

<メイン・キャスト>
ヒュー・ジャックマン
パトリック・スチュワート
ダフネ・キーン
スティーブン・マーチャント
ボイド・ホルブルック
リチャード・E・グラント



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第7並行世界のユートピア

物語の海に溺れる中で、フレーズ、イメージを繋ぎ合わせて生まれた短いストーリー達を文月陽介が書き留めます。 特定のジャンル、モチーフにこだわらずに、ひとつひとつの物語を紡いでいます。 ※筆者の気まぐれにより不定期更新です。

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